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二階堂ふみ、魂を込めた『リバーズ・エッジ』完成に会心の笑顔

2018年1月31日水曜日


女優の二階堂ふみが31日、都内で開催された主演映画『リバーズ・エッジ』完成披露試写会に出席。行定勲監督に自ら企画を持ち掛け、数年越しで映画化に漕ぎ着けた本作を「魂のこもった作品」とアピールし、製作の舞台裏と情熱を語った。



本作は欲望と孤独を持て余し、生きることにもがく若者たちを鮮烈に描いた岡崎京子の同名原作を、『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』の行定監督がメガホンを取り映画化した作品。この日の舞台挨拶には二階堂のほか、吉沢亮、森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、行定監督が登壇した。

 そもそも二階堂が原作漫画に出会ったのは『ヒミズ』を撮影中であった高校2年生の時。「美術部のスタッフの方が『これ好きだと思う』って貸してくださって出会ったんですけど、その時自分が抱えていたものがそのまま作品の中にあって衝撃が強くて、自分の中に傷跡が残ったような感覚でした」と明かす。

 そこから今回の映画化に至るまで6年半から7年の時間を要したが、二階堂は自身がプロデュースしたともいえる本作について「10代後半って、生きることみたいなのを考えたり疑問に思い始める頃だと思うんですけど、普遍的なテーマだと思うので、ぜひ映画を観て感じて頂けたらいいなと思います」と、自身が原作から受けた衝撃を振り返るように語り、同時に『ヒミズ』の撮影から本作に繋がった導きに感謝した。

 また劇中でゲイであることを隠し、いじめを受ける複雑な役を演じた吉沢は、「原作は余白の多い作品で自分の考えで埋めないといけない部分もあったし、原作と台本を行き来して、ひたすら人間性を考えることをやっていた」と演じた山田と向き合った時間を述懐。「すごく悩んだけど、すごい面白い男」と、演じ切った役柄への愛着と手ごたえを語った。

 本作は第68回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への正式出品が決定。二階堂は「せっかく素敵な、魂のこもった作品になったと思うので、海外の方にも観て頂きたいし、岡崎京子先生の名作ももっともっとたくさんの方に知って頂きたい」と、世界三大映画祭での上映を喜んだ。

 映画『リバーズ・エッジ』は2月16日より全国公開。





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