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ロボットを通じた片思い 新時代のラブストーリー「きみへの距離、1万キロ」予告披露

2018年2月4日日曜日
第74回ベネチア映画祭のベネチアデイズ部門フェデオラ賞に輝いた「きみへの距離、1万キロ」の予告編と本ビジュアルが、このほど披露された。今作は遠く離れた地球の反対側から監視ロボットを通じて出会う、男女の恋物語。映像は欧州の批評家から絶賛評を集めた、新時代のラブストーリーの一端をとらえている。

第85回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作「魔女と呼ばれた少女」(2012)で知られる、カナダの気鋭キム・グエンによる新作。さまざまな手段でいつでもどこでも世界の誰とでも繋がることが出来るデジタルな日常と、未だ古い風習に囚われた文化という対極にある現実を、恋愛を軸に描き出した。

 舞台は、北アフリカの砂漠地帯にある石油パイプライン。そこで石油泥棒を監視する6本足の小さなクモ型ロボットを、遥か1万キロ離れた米デトロイトから遠隔操作しているゴードン(ジョー・コール)は、ロボットを通して若く美しい女性アユーシャ(リナ・エル・アラビ)と出会う。彼女にはカリム(ファイサル・ジグラット)という恋人がいるが、親からは別の相手との結婚を強要されていた。そんな状況を知ったゴードンは、彼女の哀しい運命を変えるべく、大胆な行動に出る。

 予告映像では、淡い感情を抱くゴードンが、ロボットを通じアユーシャに話しかける様子が。「恋人と国外へ逃げるんだよね? デトロイトからずっと君を見てた。」「なぜ尾けるの?」「君を助けたいんだ」。ゴードンは地球の裏側・デトロイトからサポートし、アユーシャも次第に心を開いていく。「きみを哀しい運命から救いたい」、国境も言語もすべてを飛び越えた純粋な感情は、どのような結末に行き着くのだろうか。

 「きみへの距離、1万キロ」は、4月7日から新宿シネマカリテほか全国順次公開。

【作品情報】

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